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【論述練習54回目(最終回)】 良く晴れた秋の日。山は黄金色に輝く。馴染みのビアバーに立ち寄って、椅子には座らずに、持参したグラウラーをマスターに渡す。注文したのは、副原料を使っていない麦芽100%のピルスナー。タップから注がれる黄金色の液体。マスターはグラウラーの栓を締めながら、「良い一日を」と
【論述練習53回目】 酒税法上、「生ビール」とは、熱処理をしていないビールを指す。製造を終えたビールの中には、微量の酵母や、オフフレーバーの原因となる雑菌が存在し、これを放置すると、流通の間に品質が変化してしまう。そこで、最終工程で加熱し、菌を完全に死滅させる。パスツールが発明した熱処理の手法は、
【論述練習52回目】 令和の若者の感覚からすれば、昭和の時代は不適切にもほどがあると思うだろう。昭和35年、道路交通法に飲酒運転を禁ずる旨の定めが盛り込まれたが、当初は罰則がなかったため、宴会後に自家用車で帰る人も珍しくなかった。また、酒が飲めない人に対し、鍛錬が足りないからだとしてイッキ飲みなど
【論述練習51回目】 「ビールの魂」と呼ばれるホップ。ビールの苦み、香り、泡持ち、清澄、そして腐敗を防止する効果もある。12世紀に薬草学者としても活躍した女子修道院長のヒルデガルドは、ホップの腐敗防止効果を自著に記している。しかし、当時のビールにはヤチヤナギなどの薬草をブレンドしたグルートを用いる
【論述練習50回目】 地球温暖化は年々深刻化し、異常気象による災害が後を絶たない。そんな中、ビール業界においても、Co2削減に向けたサステナブルな取り組みが多く報告されている。例を挙げると、アウトドア用品のパタゴニアが、多年草穀物「カーンザ」を原料とするビールを発売している。カーンザは根がとても深
【論述練習49回目】 主に業務用のビールは、ビール会社からステンレス製の「ケグ」に充填して飲食店などに出荷され、空になったケグはビール会社に回収され、洗浄して再使用される。近年ではペット素材の「ワンウェイケグ」も流通しており、こちらは一回限りの使用で終了する。ペットボトルは酸素を通しやすいためビー
【論述練習48回目】 『ビール純粋令』は、1516年にドイツのバイエルン候・ウィルヘルム四世により公布され、現在もドイツ国内で製造されるラガービールについて守られ続けている。ビールの原料は大麦、水、ホップ、酵母だけと定めたものだ。この法律が作られた背景には、アインベック産ビールに対抗してバイエルン
【論述練習47回目】 その昔、イギリスのパブでは、醸造所から主発酵を終えただけの若ビールが樽詰めされて届けられていました。若ビールの中では、酵母による二次発酵が続いています。毎日、パブの店主が樽の状態を見極め、熟成が完了したと判断したら客に提供します。ビールを抽出する際は炭酸ガスを使用せず、ハンド
論述練習キーワード整理
論述練習キーワード整理 フリートークのほうで掲載させていただいている、ビア検1級受検対策の「論述練習」。100個のキーワードを書いた紙から無作為に10枚を引き抜き、そのうち3個以上のキーワードを使って200文字以内の文章を書く試みなのですが、さて、まだ使用されていないキーワードはどれだろう、と調べてみました。そのヒマがあっ
【論述練習46回目】 メソポタミアの太古から、元来、ビール醸造は女性の仕事であった。しかし、ビール醸造が一大産業へと成長していくにつれ、ビール醸造の担い手は男性に奪われてしまう。そんな男性優位のビール業界において、女性醸造家の連帯を強めようとする活動が「ピンク・ブーツ・コラボレーション・ブリュー