「暮らしを彩る、ヱビスのある時間。」
Behind the story of color your time!vol.2ヱビスビールを
造るだけではない!
研究開発の場も併設
サッポロビール静岡工場
訪問記
ヱビスビールはなぜおいしいのか?それはこだわりぬいて作られているから。というのは、ヱビスファンなら当然知っていること。しかしそのこだわりってどんなことなのか?その秘密を知るために、工場を訪ねてみました。全国に何ヶ所もあるヱビスビールの製造拠点の中でも、味などの品質や新しい味の開発をする研究施設も併設している静岡工場。取材の結果はPen +「暮らしを彩る、ヱビスのある時間。」で読んでいただき、ここでは担当の誌面には出てこない訪問記をお読みください。
「Oさーん、どこですか?」
サッポロビール静岡工場取材の朝は、カメラマンのO3氏の捜索からバタバタと始まった。
2月25日に発行されたPen +「暮らしを彩る、ヱビスのある時間。」の取材秘話第2弾は工場見学、ではなく工場取材編です。担当は理系の話は好物、ただし高校の数学と物理、化学は落ちこぼれた文系のO2。大丈夫か?大丈夫。バリバリ理系のライターさんが一緒だから安心です。
うわっ!広いぞ、静岡工場
で、話は冒頭に戻ります。我々は早朝の新幹線で移動。機材が多いカメラマンさんはクルマで現地集合という段取りでした。
「もう駐車場に入って待ってるよ」我々も駐車場にいるのですが見当たりません。もしや…。「O3さん、目の前の建物なんですか?」「えーと、●●●って書いてある」。はい、お隣の敷地の駐車場でした。道路を隔てて工場と研究開発施設は敷地が分かれており、駐車場も別々。セキュリティの関係でぐるっと回ってなんてやっていたら合流するまで15分経過してしまいました。
原料からビールを造ってパッケージして出荷まで全てをやるのですから、広いのは当たり前。ようやく取材スタートです。
まずは開発センターの会議室にて、商品開発担当のSさんからレクチャーを受けます。ビールはどうやってできるのか、どうしてヱビスビールは美味しいのか、よーくわかりました。
我々は不審な闖入者、ではないです
次はいよいよ静岡工場の敷地方面へお邪魔します。こちらでは一般の方の工場見学などはやっておらず、当然のことながら関係者以外立ち入り禁止。人数もできるだけ絞ってということでカメラマンと私だけでお邪魔します。もちろんご案内してくれる方は別にいますよ。ヘルメットを被り、携帯電話などは持ち込み禁止。ノートとペンだけ。とにかく工場内に忘れたり落としたりしそうな物はダメなのです。
会議室から一旦外に出て一生懸命歩きます。自転車で移動したいくらい広いんですよ。
まず見せていただいたのは、研究開発用のミニブルワリー。静岡工場のお隣には、大きなビール工場とは別に、研究・開発の場としてミニブルワリーが併設されています。そして試作品などを醸すのがここ。文字通り「小さな醸造所」です。写真に写っているのは今回取材をさせていただいたSさんとAさん、お世話になりました。
いよいよ製品を造っている工場内に移動。一歩入ると轟音が鳴り響く、と思っていたのですが予想外に音が小さい。そしてまず目についたのは山のようなヱビスビールの缶。それも中身が入る前の蓋がない缶です。工場内は我々には完全なる迷路。えっ、ここ入れるんですかというくらいの細い通路や階段があると思いきや、運搬用のフォークリフトなどが入る通路もあります。多分、天井から見れば、どこでどんな工程が行われているのかわかると思いますが、初見の我々はご案内いただいて、写真を撮っていたらいつのまにか中身が入った缶になって、ダンボール箱に詰められていました。
ここで午前の部は終わり、最初の会議室まで戻ります…また長い道のりなのですが、Aさんが最短ルートを案内してくれました。さすがです。
戻る道すがら私が考えていたことが2つ
- あの充填前の缶の山、崩したら怒られるだろうな。多分全部使えなくなるし生産もストップさせてしまうかもしれないから後が大変だろうな。でも体当たりしてみたい。
- 20歳から80歳まで毎日ヱビスを1缶飲むと…365本×60年=21900本。24本入りのダンボールで1000箱も行かないのか。工場で1000箱はどのくらいでできるんだろう。
くだらなくてすみません。
最後は研究所へ
さて休憩の後、今度は研究所にお邪魔しました。こちらは静かだけど和やかな雰囲気で、ちょっと学校のよう。学校と違うのは所々に近づくと危なそうな表示がある部屋があること。そんな部屋の一つに入れていただきました。ここに入るのにも当然着替えます。ここでAさん再び登場。ヱビス酵母についての説明やお仕事についてお話ししていただきました。
工場見学は楽しいです。普段行けないところに入ったり、知らないことを教えていただくのが取材の仕事の醍醐味ですが、今回の工場見学(取材)は特に好奇心を刺激されました。小学生の頃に行った工場見学のワクワク感を思い出しました。
ふと気がつくと外はもう夕方。予定より取材時間が長引いてしまいました。慌てて片付けて取材完了。そして焼津駅へ。名物のカツオやマグロが食べられなかったのが心残り…。帰り道で見た焼津の夜景がやけに綺麗でした。
Pen+「暮らしを彩る、ヱビスのある時間」とは?
130年以上磨き続けてきた「ヱビス」を、雑誌ならではの多彩な切り口で楽しみ方を表現しながら、知的好奇心を刺激するコンテンツとして「ヱビス」の歴史やこだわりを紹介。ヱビスビールを楽しむ人たちのライススタイルをはじめ、ヱビスの文化や歴史、さらに食とのマリアージュなど、多種多様な視点からヱビスビールについて深掘りしています。
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