ヱビスフォト

ken_pro
2025/11/04 05:58

読書のあとのBROOKLYN LAGER

村木嵐「まいまいつぶろ」(2023年・P336)

令和5年・第170回直木賞候補作

口がまわらず、誰にも言葉が届かない。
歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。
常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。
だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。
将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。
疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。
麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。
第九代将軍・徳川家重を描く落涙必至の傑作歴史小説。(解説より)

気になっていた本で初めて読んだ作家さんでした。生まれた時から障害を持つ家重は、言葉が通じない。唯一、家重の言葉を聞き取る事が出来き、通訳となる兵庫との生涯の物語。感動的な場面が沢山あり、物語に引きずり込まれました。直木賞候補作のこの作品、オススメです。

読書のあとは美味しいブルックリンラガー。

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