父の日ですね。
5月11日の母の日には一昨年12月に83歳で他界した母に関することを投稿しました。
なので、父の日や父のことに一切触れないのは おかしいのではないかと思い、父に関することも投稿することにしました。
父と母は私が幼い頃に離婚しました。
後々 母から聞いたのですが、離婚理由は父の借金問題だったそうです。
6歳上の姉と私は母に引き取られましたが、父、姉、私は自由に会える状態でした。
母、姉、私が暮らす家に父が遊びに来ることもあったし(父が遊びに来るのは だいたい平日の夜。母はホステスをしていて平日の夜は家にいなかったので、父と母が顔を合わせることは あまりありませんでした)、父が暮らす家に姉と私だけで遊びに行ったこともありました。
ですが、父は私が小学校5年生ぐらいの頃を最後に姉や私に会いに来ることはなくなっていました。
私が20歳の時のことです。
母がたまたま玄関の外に出た時に母のことを訪ねて来た男性がいて、母に「銀行口座を作ったんだけど住民登録をしていないから銀行からの郵便物が受け取れない。ここに送って貰うことにしたから受け取って欲しい」というような話をしていました。
私は家の中にいたので、その男性とは顔を合わせていません。
その数日後、母が外出していて私1人だった時に その男性がやって来ました。
私がドアを開けると、私のことを見て驚いた表情をしていました。
私はその男性の驚いた表情を見て「変質者かも知れない」と思い、すぐにドアを閉めてしまいました。
ですが、男性はその後もチャイムを鳴らし、「お母さんに『郵便物受け取って欲しい』って頼んであるんだけど届いてないかなぁ?」と言いました。
そこで再びドアを開け、郵便物はまだ届いていなかったので「届いてないです」と伝えました。
男性はトボトボと帰って行きました。
私はその日、母に「この間、男の人が訪ねて来てたじゃん?今日、郵便物届いてないかって来たよ?」なんて普通に話していました。
それから数日して銀行から1通の郵便物が届きました。
宛名として書かれていたのは父の名前でした。
私が会ったのは父だったのです。
最後に会った時とは だいぶ風貌が変わっていたので父だということに全く気付きませんでした。
正直、「あまり良い暮らしはしていないんだろうなぁ」と思うような風貌でした。
私が「この間、男の人が訪ねて来てたじゃん?今日、郵便物届いてないかって来たよ?」と言った時、母は苦笑いをしていましたが、おそらく「会っても気付かなかったのね・・・」と思ったと思います。
銀行からの郵便物が届いた数日後、今度は母が家にいる時に父がそれを受け取りに来ていました。
母はホステスをしたり小料理屋を経営したりして女手一つで姉と私を育ててくれました。
母は あまり身体が強くなかったと思います。
姉によると、私が幼い頃には吐血して入院したりもしていたそうです。
私は父に苦労させられたせいではないかと思っています。
本当は「父」と呼ぶのも嫌なぐらいで、実際、普段は父の話すらしないし、私の口から「父」という言葉が出ることもありません。
父が今どうしているのか、生きているのか亡くなっているのかも判りません。
私は気付いた時には父のいない生活になっていたので、父の日に父に対して何かをしたことは1度もないのです。
フリートーク
2025/06/15 17:10
1件のコメント
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ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示白い耳とピンクの肉球さま
お父さまに対して複雑な気持ちが残ってしまっているのですね。
私の実父も浮気して母と離婚、老々介護の末現在一人暮らしです。
そのせいで私の結婚式には呼べなかったし、再婚したお相手の方とは、最後まで顔を合わせることはありませんでした。
それぞれに色々な言い分があり、そこに関わった人それぞれに様々な想いがあって難しいですね。
今、何って、何かの日にアクションをしなきゃとか、しなかったら良くない訳じゃないって事です。
一番大事なのは、白い耳とピンクの肉球さまが、今、落ち着いた気持ちで居られることなのではないかと思います。
ゆったり、楽しく乾杯出来ますよう🍻