ken_pro
2025/06/17 06:08
読書のあとのYEBISU(ほうじ茶の余韻)
カツセマサヒコ「傷と雨傘」(2025年・P224)
あなたの人生を振り返ったとき「人生捨てたもんじゃないなぁ」と感じた瞬間は、いつ、誰に、どんな言葉をかけられたとき?
何気なく耳を傾けていたラジオから、そんな呼びかけがあったとしたら……。
本書は、まるでラジオに投稿された十人十色のエピソードを紹介するように、ありふれた日常に起こる小さな奇跡の瞬間を切り取り、家族、友人、パートナー、同僚、コンビニ店員、タクシードライバー、SNS投稿者……。心が沈んだあの瞬間を救い出してくれた誰かの「言葉」を主役にした全34編、全員が主人公の連鎖する物語。(解説より)
以前読んだ「Twitter文学」のよりさらに短いストーリー集。5~6ページで一話完結。しんどい人生の中にある「捨てたもんじゃない」と思える瞬間を描いています。読みやすくて心が温まる短編集です。
読書のあとは美味しいほうじ茶の余韻。
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