娘たちが小学生の頃、何度も観たVHSのディズニーのアニメ映画。

目を輝かせて見ていた「アラジン」や「プーさん」は懐かしい思い出です。

昭和50(1975)年、ソニーの「ベータマックス」を発売したのに対し、昭和51(1976)年ビクターが「VHS」を発売。ビデオテープレコーダーに関する規格争いが起こりビデオ戦争と呼ばれました。松下電器がVHSを採用したことで流れが大きく変わります。昭和63(1988)年、ソニーはVHSの併売により、ベータの市場撤退となりこのビデオ戦争に敗北しました。

規格争いに勝利したVHSも、2000年代から映像記録媒体が光ディスクであるDVDおよびBlu-ray Discに移行したことで、2010年代に終末期を迎えます。現在VHSは絶滅危惧種です。

〈VHSの豆知識〉

昭和50(1975)年9月3日、松下幸之助氏がビクター横浜工場でVHS試作機を見学し、「ベータマックスは100点満点の製品だ、しかしこのVHSは150点だ」「ええもん開発してくれたな」と発言したそうです。松下電器では、それに先立ちビデオ開発の中心にいた人物がVHS試作機を見学して驚いたとされています。これらの史実から、各社のビデオの現業担当者や経営者は、初期の段階でベータに勝ち目がないと判断していたようです。