ken_pro
2025/06/24 06:03
読書のあとの夢麦酒(TRAVOLTA)
月村了衛「虚の伽藍」(2024年・P432)
第172回直木賞候補作
より多くの金をつかんだ者が京都を制する――最後に嗤うのは仏か鬼か。
日本仏教の最大宗派・燈念寺派。弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄がバブル期の京都で目にしたのは、ボウリョク団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員……古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。人間の核心に迫る圧巻の社会派巨編。(解説より)(NG用語をカタカナにしています)
前作「半暮刻」に続く社会派巨編。今回は直木賞候補にもなりました。京都の再開発に群がる化け物たち。まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界。そこに切り込む僧侶・凌玄の手に汗握る展開が面白いです。
読書のあとは美味しいトラボルタ。
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