ken_pro
2025/12/09 06:06
読書のあとのCLASSIC
夏川草介「エピクロスの処方箋」(2025年・P360)
大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。
ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。
患者は82歳の老人。
それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だったーー。
「エピクロスが主張している快楽の本質は、何よりも『精神の安定』のことなんだ。だから自分は快楽主義者だと言う奴に出会ったら十分に注意することだ。心の平静を求めているのか、ひたすら快楽を求めているのか、こいつは全く別物だよ」(本文より)
エピクロス……古代ギリシャの哲学者。快楽主義を提唱した。
主人公が大の甘党で京都のお菓子が沢山でてきます。緑寿庵清水の金平糖・濃茶味。阿闍梨餅、長五郎餅、矢来餅、大黒屋の御鎌餅。一度、頂きたいものですね。
京都の知恩院、東寺も行ってみたくなりました。
読書のあとは美味しいクラシック。
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