蝉谷めぐ美「見えるか保己一」(2026年・P352)
第175回直木賞候補作
江戸時代の全盲の国学者・塙保己一。幼少期に失明するも、学問を志し、やがて国内最大の叢書「群書類従」の編纂という、前代未聞の大事業に取り掛かる。類稀なる記憶力で、学者として輝かしい経歴を築いていく保己一だったが、その傍らに常にあったのは、晴眼者――妻、学者仲間、弟子らとの、すれ違いだった。
“天才・塙保己一”の胸中にあったのは、絶望か希望か、それとも――。(解説より)
江戸時代の盲人が学者となり偉業をなし遂げるのですが、それに辿るまでの悲しい物語に寒気を覚えます。盲人のために本人には分からない裏切りが、妻や弟子達から襲い掛かります。人間の暗い深層部分を炙りだしていました。
読書のあとは美味しい、クラフトザウルス( Fresh Hop Ale )