ken_pro
2025/08/19 05:37
読書のあとのMASTER’S DREAM
林真理子「奇跡」(2022年・P170)
男は世界的な写真家、女は梨園の妻。
「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」生前、桂一は博子に何度も言ったという。「僕たちは出会ってしまったんだ」出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。
「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。
これはまさしく「奇跡」なのである。
私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった”本当にあった”愛の物語。(解説より)
実話なんですね。スキャンダル系の雑誌や新聞は読まないので知りませんでした。
本を読み始めて、本の表紙の撮影者が田原桂一とあり、小説に同名が出てきてあれれと思い、ネットで検索すると沢山ヒットしました。「実話を書いているんだ」と初めて知りました。
著者の林真理子氏と主人公・博子が、子供の幼稚園でのママ友で昔からの知り合い。博子に託され書いたとあります。いつもの林真理子氏の癖のある毒が出ていなく、無難に美しく書いた印象です。
読書のあとは美味しいマスターズドリーム。
コメントする