ken_pro
2025/09/09 06:01
読書のあとのヤッホーブルーイング(クラフトザウルス)
沼田真祐「影裏(えいり)」(2017年・P96)
平成29年・第157回芥川賞受賞作
大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。
ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。
樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。(解説より)
久しぶりに面白い芥川賞作品でした。転勤先で親しく付き合える友人となる「日浅」と知り合う。酒や釣りなどとで親しく付き合うのだが、ある時「日浅」は連絡もなく急に仕事を辞めてしまう。一人称で「日浅」を探していくのですが、その先々で「日浅」の以外な影と裏が見えてきます。
読書のあとは美味しいクラフトザウルス。
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